前回、
「イラストレーター(Ai)で名刺を作る」
「イラストレーター(Ai)で名刺を作る(続編)」
でデータを作ったので、今回は
印刷会社にデータを入稿するまでの方法を
ご紹介します。
※その前に、説明し忘れていた部分があるのでここで補足させていただきます←入稿の際影響あります。

今回の名刺のデザインで下側(地の方)の「青い帯の縁」が
名刺仕上がりの寸法と同じ位置になっていたのですが、これは間違いです。
実際は「青い帯の縁」は上の画像の赤色の丸印の部分まで引っ張って置かなければいけません。
これは、塗り足しと言って、印刷工程で用紙の断裁時にズレて余白が入らないように余分に色を外に引っ張っておくことです。
なので、名刺の縁付近にデザインがある場合はカラーを余分に外に出しておきましょう。(塗り足し)
さて、本題に入ります
まず下の画像の黄色い枠の中の文字が印刷時に文字化けしないよう文字に「アウトライン」をかけます

※アウトラインをかける理由としては、印刷時にデータを印刷会社に渡したり、お客さんにデータのみを納品したりした場合、自分のPCで作ったフォント(文字)データを相手が持っていなかった場合に、データを読み込む際に文字化けが起きたり、フォントを勝手に変換されてしまいレイアウトが崩れてしまうことがあります。
そのような事が起こらないようにフォントにロックを掛けてしまうことをアウトラインをかけるといいます。
アウトラインがかかってしまうと、あとからの編集も容易でなくなってしまうため、アウトライン前のデータも保存しておきましょう。

①レイヤーのすべてのロックを解除してから「編集」→「すべてを選択」をクリックします。

すると、フォントやトンボなどが選択された状態になります。
その後に「アウトラインを作成」をクリックします
※レイヤー画面を見ると右端にチェックが入ります。
万一フォントにロックが掛かっているとチェックは入りません。

すると黄色の枠の中のように、フォントが2重線のかかった状態になります。これでフォントにアウトラインがかかりました。
①このあと一旦アウトラインがかかったデータも保存しておきます。
②印刷会社によって独自のテンプレートがあるので、それらを印刷会社のページからダウンロードしてきて、そこにアウトラインのかかっているデータを貼り付けて入稿データの出来上がりです。
※印刷会社によって入稿ルールやデータのセット方法が違うので、テンプレートに乗っている説明書きなどをよく読んでください。
補足:
印刷会社によっては(ほとんどかもしれないです)下の画像のように四隅から3mmはフォントなどのスペースを確保してください。との指示が出ると思うのでブルーの枠内にフォントなどが収まるようにデザインしましょう。

※ブルーの枠(ガイド)は四角ツールで名刺より四方3mm小さいサイズを作って、マウスの右ボタンで「ガイドを作成」で作ることができます。
※印刷会社などにデータを入稿する場合はデータのPDFやJPGデータも一緒に添えてZipファイル形式にして入稿すると良いでしょう。
以上、印刷データの作り方でした!